新年のご挨拶
平安時代中期(天暦5年・西暦951年)、都で疫病が流行り、多くの命が失われたそうです。
京都の六波羅蜜寺の開祖であり、「南無阿弥陀仏」と唱える念仏を始めたと言われる、「空也上人」は、十一面観音菩薩像を彫り、都を回りながら疫病退散を唱えたそうです。その際、お茶に病気の人々に振る舞い、念仏を唱えたところ、多くの民が回復し疫病が鎮まったと言われています。
時の村上天皇(946~967年)もこのお茶を飲まれ回復されたことから、元日になると六波羅蜜寺のお茶を飲まれるようになり、「天皇が飲まれるお茶」という意味の「皇服茶(おうぶくちゃ)」という名が付いたと言われています。
この習慣がやがて庶民にも広がり、「人々に幸福をもたらすお茶」という意味の「福茶(ふくちゃ)」という名前に変わって、現在まで受け継がれています。
福茶の意味を大切に、今年も皆様の心身の健康と幸福に貢献できるよう精進してまいります。
2025年もふくちゃをどうぞよろしくお願いいたします。
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